貴女は信じますか?
 二週間後、その日もとても晴れた日であった。駅で待ち合わせをした三人はお花や線香、そして夏美の好きだったどら焼きを買ってお寺へと向かった。健吾は勿論手に例の人形を持っていた。人形は不思議とあれから一度も涙を流したりする事は無かった。
「健吾、お寺の住職には今日の事をどこまで話してあるんだ?」
「ん、ちょっと不思議な人形があるんで見て貰いたいと言っただけさ」
「それだけかよ」
「まあ、最初から色々と言ったら何か適当な事を言われそうだからさ」
「でもあのお寺ってこの前夏美のおばさんから聞いたら人形供養もやっているし、水子地蔵もあって、それにその住職さんてかなり霊感が強い人みたいよ」
「へえ、そうなんだ。それなら最悪徐霊もしてくれるかもな、健吾」
「またあ、夏美は悪霊じゃないわ!まったく!緒方君たら失礼しちゃうわ」
そんな話をしているうちに寺に着いた三人は先ず夏美のお墓に花を手向け手を合わせた。
< 32 / 40 >

この作品をシェア

pagetop