貴女は信じますか?
「という訳なんです、自分自身見ていなかったらとても信じられないところです」
「あの、住職、やっぱりこの人形には夏美の霊が乗り移っているんですか?」
緒方はその答えを聞きたいのか急かすように住職に尋ねた。しおりは黙っていた。
「確かにこの人形には何かの霊が居るようです、それを感じる事は出来ます。ただあなた方が言うようにこの人形の中に居るのは夏美さんという方では無いと思います」
その言葉に三人は耳を疑った。夏美でないとしたら一体何の霊が憑いているのだろうか、三人の背中に冷たい物が走った。
「じゃ、じゃあ一体この人形には何が憑いているのですか、何故夏美では無いと思うのですか?」
健吾は信じられないと言った表情をした。
「それは・・・」
住職の言葉に三人は固唾を飲んだ。
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