喋らないキミへの幸せ
すぐに制服に着替え眼鏡をかけて桐谷さんと一緒に家を出た。



「何か、新鮮ですね」



「そうですね。ミカお嬢様、いつも早いですからね」



走りながら会話をする。



「そろそろ歩いても大丈夫でしょう」



「そう…ですね…はぁ、はぁ…」



私は体力がすでにないのにも関わらず桐谷さんは涼しそうな汗をかいている。



何て違いだ。



「…昨日はありがとうございました」



「いえ、傷の痛みはどうですか?痛みますか?」



「だいぶマシになりました。あ、それより敬語禁止です」



ムスッとした顔をして桐谷さんの顔を見る。



「あ、すみません…じゃなくて…ご、ごめん…?」



「大丈夫です」
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