2人だけの秘密。
…しょーがないなぁ…。
締めてしまった鍵をまた開けると、俺はそのドアをガチャ、と開けた。
「ただいま~」
…でも…
「…?」
部屋の中はちゃんと明かりが点いているものの、何故か鏡子の姿が全くない。
そのことに独り首を傾げてリビングまで進むけれど、やっぱり鏡子の姿は無くて…。
「きょーこ?」
…トイレかな?
そう思ってその場所に足を運ばせてみると、トイレ横の風呂場からシャワーの音が聞こえた。
……あ、なんだ。
風呂入ってんのか。