【完】狂犬チワワ的彼氏
そう思いながら、黙って待っていると…
「…っし、」
「!」
やがてしばらくして、木塚くんが手を止めて言った。
「とりあえず、髪は出来たぞ」
そう言って、手に持っているコームであたしの髪を撫でるように梳(ト)かす。
その言葉に、鏡に映る自分の姿に目を遣ると…
「!!」
そこに映る自分の髪は、木塚くんの手によって凄く綺麗に結われていて…
「すごいっ…!!」
「だろ?」
あたしがしたのと同じように左右に編み込みをしただけなのに、木塚くんがしたものは全然違う。
凄く丁寧にしてあって、キモチイイくらいに綺麗に仕上げてあって…
「あたし超カワイイ…!」
目の前の自分を見て思わずそう言うと、木塚くんが呆れたように言った。
「それ、自分で言う?」
そう言って、可笑しそうに笑う。
「!」
…あ、笑ってくれた…。