カレイドスコープ






しつこい優香をなんとか離して





私は川島のマンションにたどり着いた






き、緊張する





高級感ありありのエレベーターにのり
最上階のボタンを押した






幸い誰も乗ってくることがなく
無事に部屋の中に入れた







長い廊下の先に広いリビングがあり
青とモノトーンで統一された感じの家具や
キッチンが目に入った





超デカイ大型テレビ
綺麗な観葉植物




なにもかもがセレブであふれていた







あ、ご飯作らなきゃ





色んな所に目がいき忘れてしまった








キッチンにいき、帰り道に買った食材を並べた







今日はキャベツロールを作る




私の得意料理だし、こないだのファミレスで川島がハンバーグを頼んでいた





肉詰め的なものなら大丈夫だと思いこれに決めた


苦手なものとか聞いてなかったからなににす
るか迷ったけど…






なれた手つきで肉をキャベツで包み、蒸していく




お味噌汁を作ろうかなと思っていたら





ガチャンとドアが開く音がした




「ただいま」




人がいるとわかっている声が廊下に響いた




川島とはわかっているが不審者だったらどうしようと戸惑う私






当然、川島だけど






部活帰りの川島は少し汗をかき、乱れた制服を着こなしていて肩にエナメルのスポーツバックをかけていた






スポーツをやっている男子なら当たり前だけど
無駄にイケメンなぶんちょっとドキドキした







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