満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
「単刀直入に言う」
須藤康太は話をし始めた。
けど、私は下を向いたまま頷くだけ。
「俺の女になれ」
………
な…なに?
オレノオンナ……ナレ…?
『無理』
そう答えると
須藤康太はまた笑い出し
「ますます気に入った」
気に入る?
愛人かなんかにしたいわけ?
意味わかんない!
「…俺の妻になれ」
妻……?
『妻!!??』
私は驚いて顔を上げると
優しい顔で私を見ていた。
不覚にも
ドキッとしてしまった…
「結衣様、私から説明させていただきますね」
横から桜田さんが話し始めた。
「結衣様と昨日会われた時に、一目惚れをされたようです」
「若は結衣様を一生お側に…と考えておられます」
『は?なにそれ、私の何を知ってるっていうの?』
何も知らないくせに一生とかって
意味わかんない。
「前島結衣、青南高校3年、18歳」
「両親は町工場を経営している」
「現在は3人暮らしだが、姉が一人いる」
「姉とは色々あり疎遠」
「成績優秀なのに、金銭的な理由で卒業後はバイト先への就職が決まっていた」
ちょっと……なにそれ…
調べたの……
「失礼ながら、調べさせていただきました」
桜田さんがニコリと笑いながら言う
笑って許されるものじゃない…