満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


「ここからは結衣が知らないことだ…」

須藤康太が話しだす

「親がやってる工場は近々倒産する」
「結衣の親父は知り合いの連帯保証人になっていたが、そいつが飛んじまった」
「工場や家を売っぱらっても足りねぇから、これからは借金生活だ」



初めて聞く話に
私はただ、驚いていた。


本当なんだろうか……


「それから……」

須藤康太は話を続ける


「結衣の姉夫婦が戻ってくる」


その言葉に
私は動揺する


か……帰ってく…る
お姉ちゃん…が
あ、あの男…と……


私の身体は震えていた
自分の腕で抱きしめるように
治って……そう思いながらも
震えが止まらない…
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