満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


「元気ないね」


『……やっぱり、わかります?』


「毎日、結衣ちゃんを見てたからね」

私は患者さんから言われたことを話した

『自分では、笑ってたつもりなんだけどな……笑うって、どう笑うんだろう』

「ははっ……結衣ちゃんは真面目だね」


「笑うって自然になるもんだからね」

『私ね…高校生の時も無理して毎日笑ってたの、けどある人に出会って、自然に心から笑えるようになれたの』

『けど、その人と離れてから…また戻ってしまったんだと思う……』


「その人とは……もう会えないの?」


『……会えます。けど…今はまだ会えません』

「そうか……じゃ…その人に会えるまでは自分磨きしないとね」

自分磨き?

『私……そんなにダメですか?』

「んー…女子力が足りないかな…ははっ」

女子力かぁ……
確かに医者になることだけ目指して
あまり気にしていなかった。

「大切な人と会う時は、キレイな自分を見せたいものでしょ」


……確かに……そうかも。
少し…やってみようかな。
< 126 / 205 >

この作品をシェア

pagetop