満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
お父さんとお母さんは
昼にならないと自宅の方には戻らない
お姉ちゃんは離婚後、一人実家に戻り働きながら家事をしてると言う。
「休みで良かったわ、休みじゃなかったら、また結衣に会えないところだった」
笑って話すお姉ちゃんはやっぱり少し老けたように見える
「結衣もすっかり大人ね、今はどこの病院なの?」
お姉ちゃんは何も変わらなず私に接してくれる。それがたまらなく嬉しい。
「ん?須藤さん、仕事中?スーツなんて着ちゃって……」
そう言い終わると、私がお茶を飲んでいる手を見る
「え?……あ?そういうこと!言ってよ!ってか、まだしてなかったの?」
お姉ちゃんが笑ってる
『康太が待っててくれたの……私の好きな事させてくれたの』
私の言葉を聞くと、お姉ちゃんが
「妹をずっと待っててくれて、ずっと支えてくれて……ずっと守ってくれて……本当にありがとうございます、これからも結衣の事……よろしくお願いします」
そう言って、頭を下げてくれた
『止めてください、香奈さん……俺があんな事にならなければ、もっと早く結衣を幸せに出来ただろうし……それに、結衣が居ないと俺がダメなんです』
あの事……康太は気にしてたんだ。
けどあの事件が無ければ、私は医者になってなかった……。