Love nest~盲愛~

「2479番、2479番の方、3番窓口までお越し下さい」

「あ、哲平さん、うちらの番です」

「ん」


小さく頷いた彼の腕に腕を絡ませ、3番窓口へと向かう。

彼が婚姻届けと必要書類を提出し、その場で暫し待っていると。


「岬 哲平様、岬 えな様、ご結婚おめでとうございます」

「ありがとうございますっ」

「戸籍謄本と住民票が4通ずつですか?」

「あ、はい。会社の変更手続きとかにも使うので」

「そうなんですね、では少しお待ち下さい。準備で来ましたら、再びお呼び致しますので」

「はい」



哲平さんの会社の役員の氏名変更もそうだが、私の会社の役員の氏名変更も必要になる。

形は私の会社となっているが、御影さんが暫くの間経営しててくれていて、その後、哲平さんが引き継いで経営してくれている。

近いうちに2人で会社に挨拶に行かねばならない。

それも踏まえて、今後の事を少しずつ決めていかないと。



交通安全協会で免許の書き換えも済ませた彼ととある店舗を訪れる。

格式あるドレスから少し大胆なデザインのドレスまで取り扱っている衣装専門店。

1階が紳士服、2階が婦人フォーマルスーツ、3階が婦人ドレスとなっている。

仕事に使えそなスーツを何着か買い揃え、パーティー用のドレスも何着か買うことになった。

後は彼の方で『適当に用意しておく』という。

恐ろしい。

一体、何着用意しようというのだろうか?

そりゃあ、『社長』という肩書なわけだから、遅かれ早かれ出勤するようになれば嫌でも着なければならない。

私に務まるだろうか?

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