幻想館ーシンデレラ編ー

投影

夢のような2日間が終わりました。


またシンデレラは、ボロボロの衣装に戻ってしまったのでした。



姉達がお城から戻った時の顔が落胆していた。



初めからあなた達が選ばれるわけがない


いえそれよりも、目にさえ止まる事はなかった。



シンデレラは、その様子を見て滑稽だと思ったのです。



しかし気になるのは王子様とガラスの靴だった。


王子様の手を振り払うなんて・・・・・・私は大変無礼な事をしてしまったんだわ・・・。


シンデレラは悲しみに暮れました。





それから幾日か経ったある日、お城から通達がありました。

<2日目の舞踏会に、ガラスの靴を落としていった令嬢を、王子の花嫁とする>



この通達により、娘達は大慌て。


城からの使者が来ると、我先にガラスの靴を履こうとして大変な騒ぎになってしまったのです。



こうして次々に町や村に行っては、ガラスの靴の持ち主を探し回りました






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