好きなんです!


「じゃあ俺と紗綾だなー!」

「う、うん。」

「ん?もしかしてああいうのダメ?」

緊張してうまく返事ができなかったのだけど優馬は私が怖がっているのだと勘違いしていた。

「大丈夫!ちょっとぼーっとしてた!」

「そ?ほら置いてかれる前に行こう。」


軽いいつでも見られる笑顔。
そんな顔で笑われると私は彼の本心に近づけていないのだと言われてるみたい。


ウォータースタライダーはやはりメインだけあって並んでいた。
浮き輪を係員から受け取り4人で並ぶ。

「やっぱり混んでるね〜。」

「まあ仕方ないとは思うけど、前見たくないね。」

愛梨がうんざりした顔で長い列を見る。
1時間くらい待つと言われた。


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