yellow ribbon


私は真っ白な頭でしばらくその背中をぼんやり眺めていた。


追いかけるなんて出来っこない。

私は一体何度あの離れてく背中を見ていることか。


どうして怒ったのか。

苗字で呼ばれることすら不快だった?
私がペラペラ話すから?
聞きたくもないのに話し続けるなってことなのかな。


何を言えば正解だったのかなんて分かるよしもなかった。



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