上司に秘密を握られちゃいました。
とうとう制服に対面できたばかりか、試着してみるという経験までできた。
制服のレプリカを作っていることはバレてしまったけれど、特に変な人とも思われなかったようだし、なにより彼とこんなに長く話せたのが、夢のようだった。
「それじぁ、おやすみなさい」
「西里さん」
小さく頭を下げると、彼が私の名を口にした。
「……はい」
顔を上げて彼を見つめると、すこぶる真剣な顔つきで私に視線を絡ませる。
「俺、実はずっと西里さんのことばかり考えてる。
……好き、なんだ」
えっ?
今、なんて言ったの?
「こんなに楽しく時間が過ごせる人に、初めて出会ったんだ。
まだ、俺のことをきちんと知ってもらえていないかもしれない。
だけど俺は……気がつけば、西里さんのことばかり考えている」