上司に秘密を握られちゃいました。

学生時代に、デートのまねごとのようなことをしたことはあった。
だけど、そのうちなんとなく会わなくなって、それきりになってしまった。

その人とは、どうしても性格が合わなかった。
互いの趣味や嗜好が、まったく違ったから。


そのあと勤めた文具メーカーはおじさんばかりで、恋愛対象になる人も見当たらなかった。
だから、この歳にしてエッチの経験もない。


ちょっと待ってよ?
真山さんがここに来る?

急に冷静になった私は、慌てて部屋を見渡した。
一応掃除機はかけてあるけど……。


慌てて散らかっていたキッチンを片付ける。
洗い物は済ませてあったけど、所々汚れている。

掃除に没頭しはじめると、あっという間に時間が過ぎてしまう。

フキンを洗っていると、突然玄関のチャイムが鳴って驚いた。
時計をみると、彼との電話から三十分が過ぎている。
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