上司に秘密を握られちゃいました。

「寒いから、こたつで食べる?」と言う真山さんと協力して、ふたりで料理を運ぶ。


「いいな、こういうの。
家に帰ってきたら電気がついてて、部屋も暖められてて……なにより、藍華がいる」


すべての料理を運び終えると、フォークを並べながら彼はつぶやく。

未だ恥ずかしくて視線を合わせられない私は、小さくうなずくことしかできない。

私も、うれしい。
真山さんが、こんなに近くにいてくれるから。


「また、来てくれる?」

「はい」


私の気持ちはきっと伝わった。
そして私も、彼を信じてついていくだけ。


好きな人と一緒の食事は、どうしてこんなにおいしいのだろう。
自分で作ったくせに、いつもより食が進む。
それは真山さんも同じようで、何度もお替りをしてくれた。

そして、楽しい夕食が終わると、彼は車で家まで送ってくれた。


「藍華。すごくおいしかった。ごちそうさま」


私が車を降りると、彼もわざわざ降りてくる。
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