上司に秘密を握られちゃいました。
『この間も』って、もしかして……。
真山さんは持ってきた制服をデスクに置くと、「ふぅ」と小さく溜息を漏らす。
その様子を見て、それが佳乃さんだと確信した。
「どこにいるって?」
「受付に。お前、彼女と……」
近藤さんも、真山さんと佳乃さんが付き合っていたことを知っているのだろう。
「ちょっと行ってくる」
近藤さんの質問にはなにも答えず、彼はフロアを出て行った。
席に着くと、持ってきた制服のチェックを始める。
汚れはないか、破れてはいないか。
チェックして使える物はクリーニングに出さなければならない。
だけど……どうしても真山さんが気になって、なかなか仕事がはかどらない。
三十分ほどして、彼は帰ってきた。
「西里さん、どう? 使えそう?」
「はい。えっと……これとこれは大丈夫そうです」