上司に秘密を握られちゃいました。

「うーん」


大きく伸びをしてベッドを出た後、スマホを確認すると、真山さんからメールが入っていた。


【藍華、おはよ。いい天気だね】


たった一言だけど、気持ちが一気に持ち上がる。
彼がこうしてメールをくれるのは、私にきちんと気持ちを向けてくれている証拠だと感じたから。


【おはようございます。今日、帰りに寄ってもいいですか?】


そう返すと、すぐに返信があった。


【もちろんだよ。待ってる。もう出るよ】


ワクワクしてきた。
慌てて身支度を整えると、会社に向かった。


「おはようございます」


元気よく営業本部に入ると、真山さんは部長となにか話していた。


「西里さん、おはよ」


挨拶を返してくれたのは、本部に私の他にひとりだけいる女性。
主任の中津(なかつ)さんは、さっぱりとした性格の持ち主で、いつも明るい。

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