上司に秘密を握られちゃいました。
「俺も頑張るか」
真山さんは、制服ファッションショーまではメインとなる企画はない。
もちろん手伝いがあるから、仕事はいくらでもあるのだけど。
「次はホワイトデーと駅弁だぞ。この調子で頼む」
部長の言葉に、皆が大きくうなずいた。
その日も定時を少し過ぎたところでフロアを出た。
真山さんは、駅弁フェア企画の手伝いをしていて、走り回っていた。
更衣室に行くと、私のロッカーが少し開いている。
しっかり閉め忘れたかな?と不思議に思いながら開けると……。
「なんで?」
真山さんに渡すはずだったガトーショコラの箱が破れていて、ケーキも落ちている。
「藍華、お疲れ」
その時、美晴と数人の社員が入ってきた。
「どうしたの?」
青い顔をして立ち尽くしている私の異変に、美晴が気づいた。