上司に秘密を握られちゃいました。

「公孝さん、どうして?」


どうしてここに?


「早乙女様からメールもらって。
前にここでアドレス聞かれたんだよ。本当にメールが来たのは初めてだったけど」


苦笑する彼は、早乙女様が座っていた席に座った。
そういえば、私がドリアを食べている間に、スマホをいじっていたけど……。


「藍華、考え直してくれないか」


一体なにを?


「ホント反省してる。
ここのところ忙しくて、会えなかったからだよな。もっと時間作るから」


実に真剣な顔つきの公孝さんが、なにを言っているのかわからない。


「あの……なんのこと、ですか?」

「えっ? 藍華が別れると言ってるって……」


まさか、早乙女様!


「私、そんなこと言ってません」

「あぁ、やられた」


公孝さんが天を仰ぐ。
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