上司に秘密を握られちゃいました。

「ホント、俺最低だ。そんなことされてるのに、気がつかないなんて」

「お待ちどうさま」


マスターがドリアを持ってきた。
そして……。


「これ、百合ちゃんが渡してくれって」


マスターはなぜかレシートを私に渡す。
シーフードドリア八百九十円。唐揚げ四百二十円。

えっ? 払えって?

一瞬そう思ったけれど、裏になにか書かれているのに気がついた。


【女は度胸よ。欲しいものは命がけで取りに行きなさい。
でも、ちょっとおっぱいが負けてるから、ちゃんと揉んでもらうのよ】


「それ、なに?」

「いえっ……なんでも」


後半部分に顔を赤らめる。
こんなの公孝さんに見せられない。

だけど……。
ユーモアのあるメッセージは、私を奮い立たせてくれる。
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