上司に秘密を握られちゃいました。

そして、スカートのポケットは白でパイピングされていて、シンプルすぎない様に工夫されていた。


「よく、ご存じですね」


まずい。

真っ赤な制服に憧れたくらいなら、かわいらしい子供時代のエピソードだけど、濃紺のワンピースと言われてすぐに答えられるなんて、制服フェチだとバレそうだ……。


「え、えぇ。その紺の制服も好きだったもので……」


リボンを結んでいる手が、おろそかになっている。


「あれ?」


真山さんが突然声をあげる。


「西里さん……派遣されてから、受付にいたこと、ある?」


ギクッと震える。
まずい。思い出されてしまったら、非常に困る。

制服の話なんて、するんじゃなかった。


「いえ。受付けは残念ながら……」


どうしよう。
冷や汗が出てきてしまう。
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