[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
呟かれたその言葉は、私の耳に入っても意味を理解する余裕がなかった。



私は、何が起こったのかをまだ解析しきれてなかった。



とりあえず、抱きしめられて少し暑苦しいことと、



榊くんが近くにいることは、はっきりわかった。



そう思った瞬間、現在の状態に気づく。



「ちょ、何して…」



慌てて榊くんを押し退けて、私は少し距離を置き身構える。
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