[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
榊くんは、寝転んだままで両手を顔に当てていた。



「やばい、ごめん」



恥ずかしそうに謝罪する榊くんを見て、私は首を傾げた。

でも、すぐに謝るくらいならなんで…



「今しかないって思っちゃって、なんか焦ってた…」



「それってどういう……」



私が呟くと、榊くんは身体を起こしてこちらを見た。



その顔は、今まで見たことないようなくらい真剣な顔で、見ている私の顔を熱くさせた。
< 60 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop