君をひたすら傷つけて
お兄さんは何を考えているのか全く分からなかった。その表情には好意は浮かんでいるけど、それは偽物の作られたものの気がしてならない。なのに、真剣な視線を向け私を見つめる。それは鋭いと感じるほどで…。自分の大事な弟に危害でも私が加えるとでも思っているのだろうか?ただの同じクラスの隣の席ですって言ったら安心してくれるのだろうか?
「兄さん。そんなに見たら藤堂さんに失礼だよ。同じクラスで隣の席になったから、始業式があるのに親切にここまで送ってくれただけだよ。途中で学校の案内もしてくれたんだ。これからこの学園で一生懸命勉強したり出来ると思うと嬉しいよ」
お兄さんは高取くんの方を見て少しだけ表情を緩める。営業スマイルしか私には向けなかったのに、高取くんには優しい微笑みを向ける。この差は凄かった。本当に弟である高取くんが可愛くて可愛くて仕方ないという表情を浮かべている。
この表情を見なかったら『人を寄せ付けない人』としか私の目には映らなかったろう。でも、今は『弟と溺愛している兄』に見せる。それにしても高取くんとお兄さんが並んだ時に感じる雰囲気の違いは何なのだろう。ブラコンというのはこういうのを言うんだろうと思いながら二人を見つめていた。
「いや。そんなつもりはないよ。転校早々に義哉が女の子と一緒に職員室まで一緒に来るから驚いただけだよ。大変失礼しました。義哉の兄の高取慎哉です。弟がここまで案内して貰ったそうで本当ありがとうございます」
「兄さん。そんなに見たら藤堂さんに失礼だよ。同じクラスで隣の席になったから、始業式があるのに親切にここまで送ってくれただけだよ。途中で学校の案内もしてくれたんだ。これからこの学園で一生懸命勉強したり出来ると思うと嬉しいよ」
お兄さんは高取くんの方を見て少しだけ表情を緩める。営業スマイルしか私には向けなかったのに、高取くんには優しい微笑みを向ける。この差は凄かった。本当に弟である高取くんが可愛くて可愛くて仕方ないという表情を浮かべている。
この表情を見なかったら『人を寄せ付けない人』としか私の目には映らなかったろう。でも、今は『弟と溺愛している兄』に見せる。それにしても高取くんとお兄さんが並んだ時に感じる雰囲気の違いは何なのだろう。ブラコンというのはこういうのを言うんだろうと思いながら二人を見つめていた。
「いや。そんなつもりはないよ。転校早々に義哉が女の子と一緒に職員室まで一緒に来るから驚いただけだよ。大変失礼しました。義哉の兄の高取慎哉です。弟がここまで案内して貰ったそうで本当ありがとうございます」