君をひたすら傷つけて
ベッドに横になったまま天井を見つめているとリビングの方でアルベールの気配を感じた。足音が微かに聞こえ、気配を感じる。そして、さっきよりもドキドキが強くなる。シャワーを浴びて、リビングに来たのかもしれないけど、すぐに自分の寝室に入ったのかリビングの方から物音は全くしない。
私はそっと部屋のドアを開けるとリビングは真っ暗で、アルベールの寝室へのドアの隙間から微かな細い筋が暗闇の中で光っていた。寝室の方から零れる光は、まだ、アルベールが起きている証拠だけど、かといって自分からアルベールの寝室に向かうのも可笑しいし、このまま眠れる自信もなかった。
そんなことを考えて、ドアを閉じようとした時に真っ暗なリビングが光に包まれたのだった。
アルベールの寝室のドアが開き、スッと出てきたアルベールはゲストルームのドアを開けたまま、リビングを見つめる私の姿を目に移すと、驚いたように一瞬見開き、そしてにっこりと笑ったのだった。
「雅も眠れないの?」
「うん。なんか眠れなくて」
「俺もだよ。雅も寝れないなら、少し話す?」
「いいの?」
「ああ。構わないよ。リビングに毛布を持ってくるから、ちょっと待ってて」
そういうと、アルベールは自分の寝室から大きめの毛布を持ってくると、それをソファにそっと置くと、私に向かってにっこりと笑った。
「こっちにおいで。暖かいよ」
私はそっと部屋のドアを開けるとリビングは真っ暗で、アルベールの寝室へのドアの隙間から微かな細い筋が暗闇の中で光っていた。寝室の方から零れる光は、まだ、アルベールが起きている証拠だけど、かといって自分からアルベールの寝室に向かうのも可笑しいし、このまま眠れる自信もなかった。
そんなことを考えて、ドアを閉じようとした時に真っ暗なリビングが光に包まれたのだった。
アルベールの寝室のドアが開き、スッと出てきたアルベールはゲストルームのドアを開けたまま、リビングを見つめる私の姿を目に移すと、驚いたように一瞬見開き、そしてにっこりと笑ったのだった。
「雅も眠れないの?」
「うん。なんか眠れなくて」
「俺もだよ。雅も寝れないなら、少し話す?」
「いいの?」
「ああ。構わないよ。リビングに毛布を持ってくるから、ちょっと待ってて」
そういうと、アルベールは自分の寝室から大きめの毛布を持ってくると、それをソファにそっと置くと、私に向かってにっこりと笑った。
「こっちにおいで。暖かいよ」