君をひたすら傷つけて
アルベールの宿泊しているホテルはパリの郊外にある、一般には少し敷居の高いホテルで諸外国のVIP御用達だったので、セキュリティは万全だと言われている。そして、アルベールは中層階に部屋を借りていた。中層階は長期滞在用のフロアになっており、エレベーターでさえもカードキーを翳さないとフロアに入ることも出来ない。
フロントでアルベールの宿泊する部屋に連絡を入れて貰い、それから案内された。ホテルマンの案内で部屋の前まで来ると、チャイムを鳴らす前にドアが開いた。そこにはアルベールがいて、酷く憔悴していた。
いつも光の中で眩い光を浴びていたアルベールと同一人物とは思えないほどで、顔には苦し気な表情が浮かんでいた。私とリズを部屋の中に入れ、ドアが閉まった瞬間にリズが横にいるのに、アルベールは私の体を抱き寄せた。
「雅。会いたかった」
耳元で囁く声も苦し気に感じ、アルベールがモデルを引退したことと、この憔悴の状況が分からない私はただ、アルベールの腕の中で身体を固くするしかなかった。
「アルベール。きちんと雅と私に状況を説明して。日本から帰国したばかりで何が起きているのか全く分からないわ。雅と付き合っていた時間は長いのに今まで記者がアパルトマンまで来ることはなかった。モデルを引退したことと関連があるの?」
何も言えなかった私の代わりに聞きたいと思うことを全部リズは口にしてくれた。
「リズ。本当に君にも迷惑をかけて申し訳ない。とりあえずソファに座って。コーヒーをルームサービスで頼むよ。話はそれからでいい?」
フロントでアルベールの宿泊する部屋に連絡を入れて貰い、それから案内された。ホテルマンの案内で部屋の前まで来ると、チャイムを鳴らす前にドアが開いた。そこにはアルベールがいて、酷く憔悴していた。
いつも光の中で眩い光を浴びていたアルベールと同一人物とは思えないほどで、顔には苦し気な表情が浮かんでいた。私とリズを部屋の中に入れ、ドアが閉まった瞬間にリズが横にいるのに、アルベールは私の体を抱き寄せた。
「雅。会いたかった」
耳元で囁く声も苦し気に感じ、アルベールがモデルを引退したことと、この憔悴の状況が分からない私はただ、アルベールの腕の中で身体を固くするしかなかった。
「アルベール。きちんと雅と私に状況を説明して。日本から帰国したばかりで何が起きているのか全く分からないわ。雅と付き合っていた時間は長いのに今まで記者がアパルトマンまで来ることはなかった。モデルを引退したことと関連があるの?」
何も言えなかった私の代わりに聞きたいと思うことを全部リズは口にしてくれた。
「リズ。本当に君にも迷惑をかけて申し訳ない。とりあえずソファに座って。コーヒーをルームサービスで頼むよ。話はそれからでいい?」