君をひたすら傷つけて
リズに連れられて私はアルベールとは違うホテルの一室に居た。アルベールが宿泊していたホテルよりは格が下がるかもしれないけど、それでも、十分に豪華なホテルの部屋は私には十分すぎた。ベッドの横のソファに身体を預けるように座ると、そっと横にリズが座り、私の体を優しく抱きしめた。
「今は何も考えないでいいわ。考えるのは明日でいいし、雅には私もまりえもエマもついている。だから、自分の気持ちが収まるように自分で決めなさい。アルベールと結婚したいなら、どんなことをしても雅を幸せな花嫁にしてあげるから」
「リズって本当に男前ね」
「それって誉め言葉とは思えないけど」
フランスに帰ってきて数時間しか経ってないのに、私の人生はどうしてこうも翻弄されるのだろう。アルベールのことももう少し気持ちや身体が落ち着いた状況で聞きたかった。でも、時差ボケな上に、身体も困憊している状況でのアルベールの話はキツかった。
それも、人生を掛けるプロポーズはそんなに簡単なものではない。いくら好きでもそんなに簡単に決められることではない。私はやっとの思いでここまで頑張ってきた。これまでの時間を引き換えに私は愛を得るだろう。
二者択一。でも、どちらを選んでも痛みを伴うものだった。アルベールはモデルを引退することに躊躇はなかったのだろうか。私はどちらを選んでも苦しくなる。
愛か仕事か……。どちらかを選ばないといけなかった。
「今は何も考えないでいいわ。考えるのは明日でいいし、雅には私もまりえもエマもついている。だから、自分の気持ちが収まるように自分で決めなさい。アルベールと結婚したいなら、どんなことをしても雅を幸せな花嫁にしてあげるから」
「リズって本当に男前ね」
「それって誉め言葉とは思えないけど」
フランスに帰ってきて数時間しか経ってないのに、私の人生はどうしてこうも翻弄されるのだろう。アルベールのことももう少し気持ちや身体が落ち着いた状況で聞きたかった。でも、時差ボケな上に、身体も困憊している状況でのアルベールの話はキツかった。
それも、人生を掛けるプロポーズはそんなに簡単なものではない。いくら好きでもそんなに簡単に決められることではない。私はやっとの思いでここまで頑張ってきた。これまでの時間を引き換えに私は愛を得るだろう。
二者択一。でも、どちらを選んでも痛みを伴うものだった。アルベールはモデルを引退することに躊躇はなかったのだろうか。私はどちらを選んでも苦しくなる。
愛か仕事か……。どちらかを選ばないといけなかった。