イケメンすぎてドン引き!
確かに俺の見た目はイケメンかもしれない。
おしゃれとか身だしなみとかに気を遣うのも嫌いじゃない。
まあまあ、いや、かなりモテる。
それなりに彼女はいたことがあるし、ぶっちゃけ元カノさんたちのルックスレベルは高かった。読モやってる子もいたし。
「パイセンさすがっすね~。指定校でぱぱっと大学合格ですか」
「日ごろの行いのおかげだろ。俺、内申点かなりいいと思うし」
「ふーん。ま、おめでとうございますー」
人のベッドにドスンと腰をかけて、そう口をとがらせているのは1つ年下の俺の彼女。
初めて会った頃に比べたら、色々ダイエットとかメイクとか頑張っているらしいが、
見た目はだいたい中の上くらいのレベル。
もちろん可愛い女の子はいいな~と思うけど、
コイツは一緒にいることが自然すぎて、もう離れられない存在になっている。
俺が本当の自分のままでいれる、大切な場所。
「モモカー。何でそんな可愛くない顔してんの?」
そう言って、コイツのすぐ隣に腰をかけると、
「べ、別に……。てかブサイクでホントすみません」
と可愛くない声でつぶやき、顔を伏せた。
その視線を逃さないように顔を近づけてみる。