とんだ勘違いから


社の人事へ行く為にフロントに行き俺の名前を告げる。

すると頬を少しあからめながら緊張した顔をして化粧の濃い女が上目遣いで


「前田広陵さんですね。

ニューヨークから帰国、お帰りなさい。


こちらが新しいチップ入りのIDパスがです。」


そう言って俺の顔写真の入ったカードを渡された。


その後ろを見るとこの受け付け女の連絡先が貼り付けられていて一応愛想笑いで


「ありがとう。

それじゃ失礼します。」


そう言って丁寧に頭を下げて俺はパスを使ってゲートを超えてエレベーターへ向かった。




昔フロントデスクにいた女性はもう寿退社でもしたんだろうか、なんて思いながら若くて清楚系の女性は相変わらず会社の顔だなと思った。




その時同期だった鈴木が俺に気付いて声をかけてきた。


「今日から復帰だな。待ちわびてたぞ。

俺は2課だから仕事で絡むことはないと思うけどなんでもはなしてくれよ。」


一緒にエレベーターに乗りこんだ。

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