あなたと恋の始め方①
「ごめん。美羽ちゃん。今更だけど、泊まりでいいよね。なんか俺、美羽ちゃんと一緒に一緒に居れるのが嬉しくてはしゃいでしまった。絶対に美羽ちゃんが嫌がることはしないから、俺を信用して。なんか勝手に段取りしてしまってごめん。こういうことは美羽ちゃんと一緒に考えないといけないのに」



「大丈夫です。折戸さんの見送りに行くのはここからの方が近いですから。それに小林さんと一緒に居れて私も嬉しいです」


 私がそういうと、フッと息を吐き、小林さんはニッコリと笑った。私の言葉にホッとしているような表情を浮かべるからよかったと思った。でも、もしも、小林さんと一緒に一晩を過ごすと言うのなら私は覚悟を決めないといけないのかもしれない。付き合い始めて間もないけど、泊まるということは小林さんに抱かれるということもあり得る。


 絶対に嫌なことはしないという小林さんだけど、私は小林さんに抱かれるということを嫌だと思うのだろうか?


 初めて好きになった人が私の初めての人になる。こんな幸せはないと思うし、怖いと思うのも現実で緊張し過ぎて可笑しくなりそうだった。色々なことを考え過ぎている。


「美羽ちゃんはここにいて。チェックインしてくるから」


 そう言って、小林さんは私をソファに座らせるとチェックインしに行ってしまった。その後ろ姿を見ながら、私は深呼吸する。緊張しすぎて口の中が渇くし、迷走する思考はもっととんでもない方向に迷走を始める。


 今日の下着はどんなだった?どんな風にしたらいい?


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