あなたと恋の始め方①
昨日の夜に時間を掛け過ぎたから、今日は待たせないようにと急いだ。髪を櫛で梳くと、思ったよりも跳ねてなかったので、今日はこのまま自然のままにしておこうと思った。鏡の中の自分を確認してからバスルームを出ると、小林さんはベッドに寝転んだまま、テレビを見ていた。
テレビを見る小林さんはとても自然体で自分の部屋にいるみたいな雰囲気を醸し出している。バスルームから出てきた私を見つめるとニッコリと笑った。
「美羽ちゃんもおいでよ」
そんな誘う言葉に私は頷くと、小林さんの寝ころぶベッドの横に座った。
「今日は髪を下ろしたままにするの?」
「可笑しいですか?」
「ううん。可愛い」
そう言いながら、小林さんはゆっくりと身体を起こすとそっと私の頬に手を添え、ゆっくりと髪に指を通す。小林さんの指に私の髪がサラサラ零れていく。
「真っ直ぐ」
「はい。パーマ掛けてないから」
何度も小林さんは私の髪に指を通している。何が面白いのか分からないけど、小林さんは指を何度も通して髪をそっと撫でていた。
「面白いですか?」
「美羽ちゃんに触れて居たいだけ。美羽ちゃんは髪に触れられるの嫌い?」
「そんなことないです」
「そっか。それならよかった。今日は用事は折戸さんの見送りだけかな?他に用事ある?」
テレビを見る小林さんはとても自然体で自分の部屋にいるみたいな雰囲気を醸し出している。バスルームから出てきた私を見つめるとニッコリと笑った。
「美羽ちゃんもおいでよ」
そんな誘う言葉に私は頷くと、小林さんの寝ころぶベッドの横に座った。
「今日は髪を下ろしたままにするの?」
「可笑しいですか?」
「ううん。可愛い」
そう言いながら、小林さんはゆっくりと身体を起こすとそっと私の頬に手を添え、ゆっくりと髪に指を通す。小林さんの指に私の髪がサラサラ零れていく。
「真っ直ぐ」
「はい。パーマ掛けてないから」
何度も小林さんは私の髪に指を通している。何が面白いのか分からないけど、小林さんは指を何度も通して髪をそっと撫でていた。
「面白いですか?」
「美羽ちゃんに触れて居たいだけ。美羽ちゃんは髪に触れられるの嫌い?」
「そんなことないです」
「そっか。それならよかった。今日は用事は折戸さんの見送りだけかな?他に用事ある?」