あなたと恋の始め方①
「よかった。買い物に行っていた時に、ジュエリーショップの前でこれを見つけて、美羽ちゃんにって思ったのはいいんだけど、初めて指輪とか買ったからどうしていいか分からなくてジュエリーショップの人にサイズは合わせて貰ったんだ。指輪にサイズがあんなにあるとは思わなくて、正直驚いたけど、美羽ちゃんの手は何度も見たことあったから買うことにした。サイズが違ったら交換してくれるらしいけど必要ないみたいだね」
小林さんの言葉を聞きながら顔が緩む。
見るからに高価な指輪なのに、そんな見当だけで買ってしまうのも凄いと思った。でも、世の中の男の人は全部サイズが分かった上で買うわけではないから、ある程度の幅はあるのかもしれない。でも、この箱は有名なジュエリーショップの物だから、質もいいのだろう。
「洋服と違いますよ」
「そうだね。でも、美羽ちゃんの指のサイズは覚えたから次からは間違えない」
「え」
手を翳して私の右手にあるアクアマリンの指輪を見つめると耳元で囁いた。その甘い声に私は身体を震わせてしまう。
「忘れないから」
「そんなに喜んで貰うと、あんまりにも可愛くて抱きしめたくなる」
「え?」
「その顔期待した?」
「何をですか?」
「さ、帰ろうか?」
そういうと、私の返事は聞かずに小林さんは手を私の方に差し出したのだった。
小林さんの言葉を聞きながら顔が緩む。
見るからに高価な指輪なのに、そんな見当だけで買ってしまうのも凄いと思った。でも、世の中の男の人は全部サイズが分かった上で買うわけではないから、ある程度の幅はあるのかもしれない。でも、この箱は有名なジュエリーショップの物だから、質もいいのだろう。
「洋服と違いますよ」
「そうだね。でも、美羽ちゃんの指のサイズは覚えたから次からは間違えない」
「え」
手を翳して私の右手にあるアクアマリンの指輪を見つめると耳元で囁いた。その甘い声に私は身体を震わせてしまう。
「忘れないから」
「そんなに喜んで貰うと、あんまりにも可愛くて抱きしめたくなる」
「え?」
「その顔期待した?」
「何をですか?」
「さ、帰ろうか?」
そういうと、私の返事は聞かずに小林さんは手を私の方に差し出したのだった。