あなたと恋の始め方①
研究所の同僚で、尊敬できる先輩。前に東京の本社で仕事をしている時に告白らしきことをされたけど、静岡研究所に来てからはそれも綺麗に流して普通の同僚と接してくれている。赴任した当時はどうなることだろうと思ったけど、それは私の杞憂だった。それが今では中垣先輩の優しさだと分かるけど、もしもあの時に本社営業一課に転属しなければ分からなかったことだろう。
「ありがとうございます。すぐに連絡します」
「あんまり待たせるなよ。腹を空かせて死んでしまうぞ」
中垣先輩の言葉にフッと笑いが漏れたのは小林さんがお腹を空かせているのを想像してしまったから、小林さんは気持ちいいくらいに美味しそうに食事をする。私の食べる量は遥かに超えて、三倍近くは軽くいく。
そんな小林さんが食べている姿を見ているととっても幸せだと感じる。ただ、ご飯を食べているだけなのに、私をこんなに幸せな気持ちにさせてくれる小林さんは凄い。
「では、そうならないように行ってきます。お先に失礼します」
パソコンのデータを保存して電源を切るとやはりホッとする。仕事とプライベートの区別はパソコンの電源にあるのかもしれない。研究室を出ようとすると後ろから声がした。中垣先輩は白衣はすでに脱いでいるのに、また机に座ってパソコンの画面を見つめている。帰るのではなかったのだろうか?
パソコンから目を離さずに言葉だけが私の元に届く。
「坂上。明日は成果を挙げるぞ」
「はい。お先に失礼します」
「お疲れ」
「ありがとうございます。すぐに連絡します」
「あんまり待たせるなよ。腹を空かせて死んでしまうぞ」
中垣先輩の言葉にフッと笑いが漏れたのは小林さんがお腹を空かせているのを想像してしまったから、小林さんは気持ちいいくらいに美味しそうに食事をする。私の食べる量は遥かに超えて、三倍近くは軽くいく。
そんな小林さんが食べている姿を見ているととっても幸せだと感じる。ただ、ご飯を食べているだけなのに、私をこんなに幸せな気持ちにさせてくれる小林さんは凄い。
「では、そうならないように行ってきます。お先に失礼します」
パソコンのデータを保存して電源を切るとやはりホッとする。仕事とプライベートの区別はパソコンの電源にあるのかもしれない。研究室を出ようとすると後ろから声がした。中垣先輩は白衣はすでに脱いでいるのに、また机に座ってパソコンの画面を見つめている。帰るのではなかったのだろうか?
パソコンから目を離さずに言葉だけが私の元に届く。
「坂上。明日は成果を挙げるぞ」
「はい。お先に失礼します」
「お疲れ」