あなたと恋の始め方①
ヨーロッパの営業拠点であるパリにあるフランス支社は私が思う以上に日本の支社とはかなり違うようだ。自由な中に責任が同居しているような強さと優しさを持っている。そして、その強さも優しさもフランス人としての自負が大きく影響しているようだった。
日本人である折戸さんがヨーロッパの中心ともいえるフランスの支社でも、話を聞いているだけで光を放っているのを感じる。場所がどこでも構わない。折戸さんだけの輝きがそこにはある。
「フランスでの仕事は楽しいですか?」
「そうだね。楽しいというか忙しいな。でも、休みの日にはそれなりに楽しんでいる。結構色々な観光のスポットもあるしね。旅行で行くのと、実際に住むのはこんなに違うのかって思うくらいだよ。でも、無性に味噌汁が呑みたくなったりするから、自分が日本人だということを思い知らされるよ。」
「味噌汁ですか?」
「うん。日本にいるときも一人暮らしだったから、そんなに味噌汁を食べなかったんだ。定食屋で食べるくらいだったのにね。でも、実際に懐かしく思うのだから、俺も自分が日本人だったと改めて思ったよ。」
「いつまでフランスにいるのですか?」
「さあ、いつまでかな。帰ろうと思えば帰れるし、帰らないならずっと帰らないかも。美羽ちゃんが帰ってきてって言ってくれたら帰ってくるよ。」
また爆弾のような言葉を落とす。私もだけど、小林さんがどう思うかと思うと気が気じゃない。
「美羽ちゃん。帰ってこないでいいっていっていいよ。今日の折戸さんはイジワルだから。」
そんなことを小林さんは言うけど、そんなこと言えるわけない。折戸さんは大事な人だ。
日本人である折戸さんがヨーロッパの中心ともいえるフランスの支社でも、話を聞いているだけで光を放っているのを感じる。場所がどこでも構わない。折戸さんだけの輝きがそこにはある。
「フランスでの仕事は楽しいですか?」
「そうだね。楽しいというか忙しいな。でも、休みの日にはそれなりに楽しんでいる。結構色々な観光のスポットもあるしね。旅行で行くのと、実際に住むのはこんなに違うのかって思うくらいだよ。でも、無性に味噌汁が呑みたくなったりするから、自分が日本人だということを思い知らされるよ。」
「味噌汁ですか?」
「うん。日本にいるときも一人暮らしだったから、そんなに味噌汁を食べなかったんだ。定食屋で食べるくらいだったのにね。でも、実際に懐かしく思うのだから、俺も自分が日本人だったと改めて思ったよ。」
「いつまでフランスにいるのですか?」
「さあ、いつまでかな。帰ろうと思えば帰れるし、帰らないならずっと帰らないかも。美羽ちゃんが帰ってきてって言ってくれたら帰ってくるよ。」
また爆弾のような言葉を落とす。私もだけど、小林さんがどう思うかと思うと気が気じゃない。
「美羽ちゃん。帰ってこないでいいっていっていいよ。今日の折戸さんはイジワルだから。」
そんなことを小林さんは言うけど、そんなこと言えるわけない。折戸さんは大事な人だ。