あなたと恋の始め方①
小林さんはそう言いながら立ち上がると私に向かってニッコリと笑う。もう時間的には帰っても可笑しくない時間だけど、今日がとっても楽しかったから帰ってしまうのだと思うと寂しくなる。でも、引きとめる理由もない。もしも私が小林さんの彼女だったら何か変わるのだろうか?帰らないでと我が儘を言いたかったけど…今の私に我が儘をいうだけの理由がない。
「あの…。また私、ハンバーグ作ります」
「うん。今日は美羽ちゃんが作ってくれたハンバーグが美味しかった。また作って」
「はい」
「じゃ、そろそろ帰るね。おやすみ。美羽ちゃん」
「おやすみなさい」
玄関まで送って何度も『帰らないで』ときう言葉が喉元まで込み上げてきた。でも、結局、引き止めることも出来なくて、私は自分の部屋に一人残された。閉じられたドアを見ながら少しだけ寂しい。いつもの自分の部屋に戻っただけなのに、空気が冷たく感じるのは、ここに小林さんがいないから。
一人が当たり前だったのに。
ソファに座り、クッションを抱えて顔を埋める。
考えてしまうのは、小林さんのこと。そして、衝撃を残して行ってしまった折戸さんのこと。頭の中がパニックになってしまう。でも、一番嬉しかったのは…小林さんがハンバーグを美味しいと言ってくれたこと。もっとたくさん作ればよかったとさえ思うくらいに綺麗に無くなった。
小林さんと折戸さんの事。
勇気のない私は考えても答えが出ないことは分かっている。私の心は恋と好意に揺れている。恋愛スキルが欲しいと本気で思ってしまった。
「あの…。また私、ハンバーグ作ります」
「うん。今日は美羽ちゃんが作ってくれたハンバーグが美味しかった。また作って」
「はい」
「じゃ、そろそろ帰るね。おやすみ。美羽ちゃん」
「おやすみなさい」
玄関まで送って何度も『帰らないで』ときう言葉が喉元まで込み上げてきた。でも、結局、引き止めることも出来なくて、私は自分の部屋に一人残された。閉じられたドアを見ながら少しだけ寂しい。いつもの自分の部屋に戻っただけなのに、空気が冷たく感じるのは、ここに小林さんがいないから。
一人が当たり前だったのに。
ソファに座り、クッションを抱えて顔を埋める。
考えてしまうのは、小林さんのこと。そして、衝撃を残して行ってしまった折戸さんのこと。頭の中がパニックになってしまう。でも、一番嬉しかったのは…小林さんがハンバーグを美味しいと言ってくれたこと。もっとたくさん作ればよかったとさえ思うくらいに綺麗に無くなった。
小林さんと折戸さんの事。
勇気のない私は考えても答えが出ないことは分かっている。私の心は恋と好意に揺れている。恋愛スキルが欲しいと本気で思ってしまった。