あなたと恋の始め方①
そんな折戸さんの言葉に高見主任は苦笑している。そんな少し笑っただけでもまた女の子はヒートアップする。まるでアイドルコンサートのようだと思った。実際には行ったことないけど……。
「折戸。いい加減にしろ。坂上さんが困るだろ。ハンバーグもたまたまありつけただけだろ」
「別に何も嘘を言っているわけじゃないですよ。本当に美味しかったんだよ。二人でなかったのが残念だったけどね。今度は俺のためだけに作ってよ」
そう言って折戸さんは私に綺麗な微笑みをくれた。最後の一言は二人っきりではないとサラッと言っているけど、私の部屋でハンバーグを食べたというのは事実として印象つけているようなものだった。
凛とした雰囲気と華やかな雰囲気の応酬に溜め息を零す私がいる。久しぶりに会えて嬉しい。でも、今は走って自分の研究室に戻りたい気持ちでいっぱいだった。でも、そんな常識から外れたことをするほど子どもではない。ニッコリと笑ってこの場をやり過ごす。
「すみません。所長がお待ちになっているので、先に案内をさせて貰ってもいいでしょうか」
一瞬忘れそうになったけど、高見主任と折戸さんが静岡研究所に来たのは仕事。まずは研究所長に挨拶をしないといけないし、一緒に来た取締役を放置し続ける訳にはいかない。ちらっと取締役を見ると、私たちのやり取りをニコニコとして見ていた。『若い者はいいなぁ』とでも言いそうな達観ぶり。
「折戸。いい加減にしろ。坂上さんが困るだろ。ハンバーグもたまたまありつけただけだろ」
「別に何も嘘を言っているわけじゃないですよ。本当に美味しかったんだよ。二人でなかったのが残念だったけどね。今度は俺のためだけに作ってよ」
そう言って折戸さんは私に綺麗な微笑みをくれた。最後の一言は二人っきりではないとサラッと言っているけど、私の部屋でハンバーグを食べたというのは事実として印象つけているようなものだった。
凛とした雰囲気と華やかな雰囲気の応酬に溜め息を零す私がいる。久しぶりに会えて嬉しい。でも、今は走って自分の研究室に戻りたい気持ちでいっぱいだった。でも、そんな常識から外れたことをするほど子どもではない。ニッコリと笑ってこの場をやり過ごす。
「すみません。所長がお待ちになっているので、先に案内をさせて貰ってもいいでしょうか」
一瞬忘れそうになったけど、高見主任と折戸さんが静岡研究所に来たのは仕事。まずは研究所長に挨拶をしないといけないし、一緒に来た取締役を放置し続ける訳にはいかない。ちらっと取締役を見ると、私たちのやり取りをニコニコとして見ていた。『若い者はいいなぁ』とでも言いそうな達観ぶり。