あなたと恋の始め方①
「高見くん。折戸くん。先に挨拶しようかね」
「はい。すみません。一課で一緒に働いていたものですから、懐かしくなってしまって」
「後でゆっくりと時間を取ったらいいよ。私から所長に頼んであげよう」
なんというか。理解がありすぎる取締役の言葉に高見主任と折戸さんは優雅に頭を下げたのだった。
「よろしいでしょうか?」
案内役を仰せ付かったと思われる受付の子は真っ赤な顔をしている。高熱でも出しているのではないかと心配してしまうほどだった。でも、うっとりと瞳を潤ませながらも必死に自分の仕事をしようというのが見て取れた。仮にも取締役と同席の二人がここで立ち話をしていいわけはない。
「ああ。すみません。お待たせしました。では、所長の所に案内して貰えますか?」
「はい。もちろんです。こちらにどうぞ」
「じゃあ、坂上さん。また後から」
そう言って取締役の後ろを歩く高見主任の横を折戸さんは歩く。私の横を歩き過ぎる時に、折戸さんは小さな声で私だけに聞こえるように囁いた。
「白衣の美羽ちゃんも可愛い」
そんな折戸さんの吃驚発言に目を見開くとクスッと微笑みを残して取締役と高見主任と一緒に所長室の中に入って行ってしまった。甘く囁く声にドキッとしてしまった。やっぱり今日の折戸さんは意地悪モード。でも、あんなに綺麗な笑顔で微笑まれると怒るに怒れない。
私は折戸さんのことを好きという気持ちは嘘じゃない。恋愛感情としてはないけど、人間としてはとっても好きだった。
「はい。すみません。一課で一緒に働いていたものですから、懐かしくなってしまって」
「後でゆっくりと時間を取ったらいいよ。私から所長に頼んであげよう」
なんというか。理解がありすぎる取締役の言葉に高見主任と折戸さんは優雅に頭を下げたのだった。
「よろしいでしょうか?」
案内役を仰せ付かったと思われる受付の子は真っ赤な顔をしている。高熱でも出しているのではないかと心配してしまうほどだった。でも、うっとりと瞳を潤ませながらも必死に自分の仕事をしようというのが見て取れた。仮にも取締役と同席の二人がここで立ち話をしていいわけはない。
「ああ。すみません。お待たせしました。では、所長の所に案内して貰えますか?」
「はい。もちろんです。こちらにどうぞ」
「じゃあ、坂上さん。また後から」
そう言って取締役の後ろを歩く高見主任の横を折戸さんは歩く。私の横を歩き過ぎる時に、折戸さんは小さな声で私だけに聞こえるように囁いた。
「白衣の美羽ちゃんも可愛い」
そんな折戸さんの吃驚発言に目を見開くとクスッと微笑みを残して取締役と高見主任と一緒に所長室の中に入って行ってしまった。甘く囁く声にドキッとしてしまった。やっぱり今日の折戸さんは意地悪モード。でも、あんなに綺麗な笑顔で微笑まれると怒るに怒れない。
私は折戸さんのことを好きという気持ちは嘘じゃない。恋愛感情としてはないけど、人間としてはとっても好きだった。