あなたと恋の始め方①
でも、今からが正念場と思ったのは、自分の研究室に戻ろうとした私は動けなくなったからだった。取締役と一緒に二人が消えても私の周りにはたくさんの研究所の女の子がいる。十重二十重と取り囲まれる私に逃げ出す隙間は見当たらない。多少は覚悟をしていたけど、三人が所長室に消えた後もこんなにもこの場に残るとは思わなかった。
あの二人の姿を目の当たりにしたから仕方ないとは思うけど、反応は想像以上。そして、女の子たちが言葉を零す度に私は心の声が聞こえなくてよかったと思う。
「あれが噂の本社の高見主任とフランス支社の折戸さんよね。マジで格好いい」
それは納得。二人は本社一課の中でも抜きんでていました。久しぶりに会いましたが、私でも一段と眩くは感じました。
「二人並ぶと別世界に飛んでいけそう。特に、あの高見主任の涼やかな声に愛の言葉でも囁かれたい。」
それも納得ですが、営業室での高見主任は鬼です。それも強烈な。涼やかな声で成績の事を責められるのは怖いです。高見主任の声は迫力満点です。月末締め切り前の冷静過ぎる言葉は身体の奥まで凍えます。
「あーん。遊びでもいいから一晩お願いしたい。」
それは納得できないです。あの二人は一晩の遊びなんかしないです。一緒に働いてみて思いましたが、そんな中途半端なことを悉く嫌います。仕事にも恋愛にも一途だと思います。高見主任は想像ですが、折戸さんは実体験です。真っ直ぐすぎて…どうしようかといつも焦ります。
あの二人の姿を目の当たりにしたから仕方ないとは思うけど、反応は想像以上。そして、女の子たちが言葉を零す度に私は心の声が聞こえなくてよかったと思う。
「あれが噂の本社の高見主任とフランス支社の折戸さんよね。マジで格好いい」
それは納得。二人は本社一課の中でも抜きんでていました。久しぶりに会いましたが、私でも一段と眩くは感じました。
「二人並ぶと別世界に飛んでいけそう。特に、あの高見主任の涼やかな声に愛の言葉でも囁かれたい。」
それも納得ですが、営業室での高見主任は鬼です。それも強烈な。涼やかな声で成績の事を責められるのは怖いです。高見主任の声は迫力満点です。月末締め切り前の冷静過ぎる言葉は身体の奥まで凍えます。
「あーん。遊びでもいいから一晩お願いしたい。」
それは納得できないです。あの二人は一晩の遊びなんかしないです。一緒に働いてみて思いましたが、そんな中途半端なことを悉く嫌います。仕事にも恋愛にも一途だと思います。高見主任は想像ですが、折戸さんは実体験です。真っ直ぐすぎて…どうしようかといつも焦ります。