あなたと恋の始め方①
私がフランスに行けない理由はなんだろう。自問自答しながら考えるけど何も頭に浮かばない。考えてみて思うのは明確な行けない理由がないということ。行きたくないと思う理由は…やっぱり小林さんだった。小林さんと一緒に居たいし、ずっと離れたくない。
「ある意味チャンスでもある。フランスの交換留学から日本の研究所に戻ってくると坂上さんの知ってのとおり昇格する。坂上さんは主任研究員になると思う」
主任研究員になると利点は多い。自分の気持ちの赴くままに仕事が出来るし、研究に没頭出来る環境を作ることが出来るし、私は中垣先輩と同じ立場になる。それに一番大きな利点は研究費の増加だった。今ではキチキチの状態で研究を行っているものの懐具合もよくなるだろう。仕事をする分にはどちらでもいいが、研究費用の観点から考えると魅力的な話だった。
それに外国とはいえ、折戸さんもいる。一緒に住むとか考えられないけど、力にはなってくれると思う。でも、脳裏に過ぎるのは小林さんの笑顔。小林さんは何て言うだろう。仕事だから笑って見送られるのだろうか?それとも私のことだからと自分で決めろといわれるのだろうか?
「少し考えてみますが、私には荷が重いように感じます」
「そんなことないよ。坂上さんの仕事ぶりは東京でしっかりと見せて貰った。完璧な知識に、卒のない行動。それにフランス語も少しは分かるだろ」
「え?」
「ある意味チャンスでもある。フランスの交換留学から日本の研究所に戻ってくると坂上さんの知ってのとおり昇格する。坂上さんは主任研究員になると思う」
主任研究員になると利点は多い。自分の気持ちの赴くままに仕事が出来るし、研究に没頭出来る環境を作ることが出来るし、私は中垣先輩と同じ立場になる。それに一番大きな利点は研究費の増加だった。今ではキチキチの状態で研究を行っているものの懐具合もよくなるだろう。仕事をする分にはどちらでもいいが、研究費用の観点から考えると魅力的な話だった。
それに外国とはいえ、折戸さんもいる。一緒に住むとか考えられないけど、力にはなってくれると思う。でも、脳裏に過ぎるのは小林さんの笑顔。小林さんは何て言うだろう。仕事だから笑って見送られるのだろうか?それとも私のことだからと自分で決めろといわれるのだろうか?
「少し考えてみますが、私には荷が重いように感じます」
「そんなことないよ。坂上さんの仕事ぶりは東京でしっかりと見せて貰った。完璧な知識に、卒のない行動。それにフランス語も少しは分かるだろ」
「え?」