白と黒、そして白濁
「あと何日でつくのかしら?水もないから、結構キツいんじゃないかな?」
私は二人に答えを求めた。
「……言っとくけど、あたしは他の街に行ったことないから知らないよ」
「僕も……」
え?
じゃあ道間違えてもわからないじゃない。
二人とも私と同じことを思ったのか、お互いの顔を見た。
「藤が道案内していたことをすっかり忘れてたね。あたしら危機じゃない?」
某が腕を組んでだるそうに言う。
「そうね…でも、誰か人がいるかもしれないわ」
私が苦笑いしながら言う。
「こんなとこに人だぁ!?いるわけな「いるよ!」
某の言葉を遮り、波飛がニコニコしながら指をさした。某と一緒に指がさしている方を見る。