手のひらサイズ

一週間ほど経った頃だった。

俺の携帯が鳴った。

「おつ！信次か！何かわかったか？」

「監視カメラを調べたら、瞳ちゃんの所に電話した時刻に公衆電話から出てくる男が写ってるんだ。それと、半径20メール内で携帯使ってるヤツが5人…。
むやみに職質かける訳にいかないから
顔認証で身元調べてるから。もうちょっと待ってくれ。」

「悪いな。犯罪がエスカレートする前になんとかしたいんだ。頼むな！」

瞳を専務室に呼んだ。

少しだけ落ち着いたらようだ。

「専務！また、電話ですよ！」
「わかった。瞳…出られるか？」

「…。うん。頑張る…。」

「もしもし、田中…ですが…。
きゃー！やめてー！」

「もしもし！お前誰だ！いい加減にしろ
ふざけんな！！」

電話は切れた。

「瞳…。何を言った？」
「君の下着、ピンクでいやらしいねって
はぁはぁはぁ。」
瞳が過呼吸か？

医務室に連れて行った。極度の緊張と恐怖、不安で過呼吸を起こした。

俺は、怒りが…許さない！ぶっ潰す！