モバイバル・コード
「分かった、じゃあ僕が送るから」
雷也が手早く携帯を打つ。
すぐにオレのポケットの携帯が、メッセージを感知した。
──【メ ッ セ ー ジ】──
■モバイバル管理事務局より■
チームリーダーは『Ryu1』様
チーム名は『RARA(ララ)』に決定しました。
では約10分後の10時40分にもう一度ご連絡を差し上げます。
────────────
「っておい! また名前考えても勝手に変えてるじゃん!」
憤(いきどお)らずには居られない。オレがアレから何年も暖めていた名前だ。
「当たり前でしょ、恥ずかしくてつけられるわけないじゃん、龍ちゃんって本当にセンスないよねっ!
中学の時の修学旅行の班とかも酷い名前つけてたでしょっ!」
愛梨の差別的な視線と言葉は無視し、雷也に聞こうとしたその時。
「頭文字だよ。龍一、愛梨、雷也とね」
一つ足りない。オレが不思議そうな顔をしていると雷也が笑った。
「龍ちゃんに携帯を教えた『師匠』もせっかくだから入れておいたよ。3人より4人、慶次兄さんも天国でそう思ってるはずだよ」
いい名前だ。オレには負けるが、意味はあるな。
雷也が手早く携帯を打つ。
すぐにオレのポケットの携帯が、メッセージを感知した。
──【メ ッ セ ー ジ】──
■モバイバル管理事務局より■
チームリーダーは『Ryu1』様
チーム名は『RARA(ララ)』に決定しました。
では約10分後の10時40分にもう一度ご連絡を差し上げます。
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「っておい! また名前考えても勝手に変えてるじゃん!」
憤(いきどお)らずには居られない。オレがアレから何年も暖めていた名前だ。
「当たり前でしょ、恥ずかしくてつけられるわけないじゃん、龍ちゃんって本当にセンスないよねっ!
中学の時の修学旅行の班とかも酷い名前つけてたでしょっ!」
愛梨の差別的な視線と言葉は無視し、雷也に聞こうとしたその時。
「頭文字だよ。龍一、愛梨、雷也とね」
一つ足りない。オレが不思議そうな顔をしていると雷也が笑った。
「龍ちゃんに携帯を教えた『師匠』もせっかくだから入れておいたよ。3人より4人、慶次兄さんも天国でそう思ってるはずだよ」
いい名前だ。オレには負けるが、意味はあるな。