モバイバル・コード
 雷也も愛梨も、オレと同じ事を伝えるだろう。


「決まってる。『マモル伝説』は、今日でおしまいにしてくれ。あんな……葵、みたくない」


「……約束しよう。それは俺の権限で、なんとかする。今回のデータで、十分だ」


 事情はどうであれ、これ以上……あんな葵を見たくはない。


 もう携帯に関して、葵も関わりたくは無いだろう。


「りゅう……いち……」


 葵の瞳がキラキラと輝く。竜二譲りだとしたら、面白いのにな。


「葵ちゃん、あたし達と遊ぼうね。携帯ばっかりじゃなくて……」


「うん……うんっ! わたしも…わたしもそうしたいな」


 竜二が席を立った。スーツのネクタイを締めて、首をこきこき鳴らすように、ゆっくりと回した。
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