溺愛宣誓
「あ、お、おお帰りなさい。あのっ、お荷物……お持ちいたしましょうか。」
旦那様役の織田さんがあまりにもステキで、真っ赤になりながらも乗っかってしまった私。
ぎこちなく伸ばされた手に織田さんは鞄を差し出しながら、クスリと笑声を洩らした。
「あれ?新妻鉄板のあのセリフ言わないのか。ご飯にします?それともお風呂?それとも―――」
きゃあきゃあきゃあぁぁ。
「い、言えません…そんなセリフ…。も、もうっ……織田さんってばからかって…意地悪。」
尖らせた唇にとんっと人差し指が押し当てられた。
「結婚して織田さんはないだろ?結婚したらカノは俺の事をなんて呼んでくれるのかな。」
えっ
…ええ……えーと…
アナタ?
それとも旦那様?
それとも………
「ぃ…………出澄…さん」
羞恥心一杯で消え入りそうな声になっちゃったけど、何とか頑張りましたよ私!
恐る恐ると視線を上げて織田さんの顔色を伺おうとした途端、視界から織田さんが消えた。
いや、頽(くずお)れていた。
「ヤバイ幸せメーター振り切れた。これは五つ子も不可能じゃない勢い。我が子でバスケチーム作る。」
おおお、織田さん!?