溺愛宣誓
「はぁ…、イタイケな子供の居る前でいきなり下ネタブッ込んできたよ…。」
ボソリ、と何処からともなく呆れたようなツッコミが。
ん?と振り返れば、日向君が相変わらず天使のような愛くるしい顔でちょこんと小首を傾げて見せた。
「ママ~。僕お腹空いちゃった。早くご飯食べよーよぉ。」
はっ!そうだった。
丁度晩御飯が出来あがった所で今まさにイタダキマスをして食べ始める所だったのだ。
「あ、あの織田さん、ご飯は…?」
「ん、途中で食べて来た。カノに気を使わせるのも悪いと思って。本当はお土産置いて顔を見るだけのつもりで、あわよくば泊らせて頂きたいっ!と思っていただけで。」
「あわよくば、とか…本音駄々洩れてんじゃん。この変態。」
はぁ~、とどこからともなくウンザリ溜息を吐くのが聞こえた気がするけど。
「わ、悪いだなんてそんな……。織田さんがお疲れなら癒すのが私の勤めだと思うので。」
何と言っても私奥さん(役)なんですし、あの…その…
「カノは居てくれるだけで俺を癒してくれるよ。でもそうだな……食べさせてくれればもっと癒されr―――イテッ!」
「はいはい、パパ。お子様の教育に悪いから自主規制ねー。さっさとご飯食べるよ。」
一体何があったのか織田さんが向う脛を抱えて蹲り、日向君が私の手を取って颯爽とリビングヘ向かう。
「おのれっ、ガキの分際で!つか、どさくさまぎれてカノに触るんじゃない!!」
吠える織田さんも付いてきた。