溺愛宣誓


「パジャマ姿もすんごく可愛いよ!!!でも他のヤツに見せたくないからそんな格好で出てきちゃダメだゾ☆」

「夜なのか早朝なのか分からないけどもっ!勝手に設定増やさないで!そして殺人直後に何目撃者口説いてんの!!」

「殺人直後だろうが朝飯後だろうが、それがカノであれば俺の世界はピンク一色に変えられんだよ。」


力強く言い切る織田に大三は項垂れた。


気を改めて、次ヘ行こう。次へ!!



「ええっと…じゃ、次ね。犯人が彼方の家へ向かって来ています。家に居る彼方はどこに隠れますか?」


ちなみにベランダとか押入れと応えるのは一般の人。

サイコ気質の人は玄関の扉の脇。と応える。

玄関から入ってきた犯人を背後から攻撃する…、もしくは入れ違いに逃げる為、だ。

つまりどうであれ、相手より有意な立場を得る状況を考えられるかどうかがポイントらしいが…。




「玄関正面で待ち構える。」

「は?」

「君の全てを受けとめてやる!さぁ、いつでも飛びかかってくれ!と言わんばかりに両手を広げて。」

「……ああ。また犯人役が華ノ子ちゃんなんだね…。」

「…何なら裸で待っていてもイイ…。」


何を想像しているものか……いや大体想像はつくけれど、頬をほんのりピンク色に染めて何やらうっとり浸っている織田に大三は力無く笑う。

と言うか、目撃者宅の玄関を開けたら全裸の男が両手広げて待ち構えていました、とか犯人もビックリだわ。泣いて逃げるわ。




そんなこんなで十数個の質問を終えた。
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