サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
それにしても、女である自分でも魅入ってしまうくらい麗しい顔をしてる。
やっぱり綺麗。
春亜は季希を横目に、上品に紅茶をすすった。
「ふーん?」
指先に付いたクッキーの粉を舐めながら、今度は季希が春亜に聞いた。
「小柳、お前が前にいた白鷺小の近くに銀嶺(ぎんれい)学園ってあったよね?」
「春亜で良いよ。近くって言っても、歩いて十五分くらいかかる距離だけどね……って!!」
今の会話のおかしいところに気付いた春亜は紅茶を吹きそうになった。
「……春亜、行儀悪い」
「ご、ごめん……ってか、なんっ、なんであたしが白鷺小から来たって知ってんの?!」
「占いで知った」
「マジで!?」
「冗談だよ……さっきもこれやったよね?」
「……」
「昨日部屋の窓から見えた引っ越しセンターのトラックが来た方向と、春亜のランドセルの名札でね」
季希がソファ横に置いてある、春亜の赤いランドセルを指さす。
巾着袋とストラップで半分隠れているが、横の部分に『白鷺小学校 四年六組 小柳春亜』としっかり書いてあった。
「あー!去年のまんまなんだった!」