サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
「季希、相変わらず凄いわねぇ!ほんとに探偵みたい」
鼓が口を挟んできた。
「え?『相変わらず』?」
「そう!前にも私が失くした手帳とか、逃げちゃった飼い猫の居場所とか、すぐに見つけちゃったの」
「へー!すっごーい!」
「別に……そこまで凄くない。占いと同じだよ。対象物をよく見て、妙な所を探し出し、それが何故なのか推測してるだけ。ボクじゃなくてもそれなりの観察力さえあれば誰でも出来るさ」
褒められて嬉しかったのか、季希の白い頬がほんのり赤くなる。
照れ隠しなのか、顔を隠すようにして季希は紅茶を飲んだ。
「キニャー」
春亜の足元に、一匹の黒猫が擦り寄ってきた。
「あ、この子がさっき言ってた飼い猫ちゃん?」
「そうだよ。名前はジジ。一歳半のオス猫」
魔女っ娘季希に、黒猫のジジ……
完全にあの作品と一致してる。狙ってるのか?
「狙ってるわけじゃないよ。季希のお母さんの名前、楽羅(ララ)だから」
今度は雲の上に住む双子……